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はじめに

ここで紹介します「(真壁町祇園祭典)祭のすべて」は、真壁の祭事の始まりから、過去の祭形式、そして現在の祭の形式などを紹介していきます。過去の祭に関しましては、現在行なわれていない「本祭典」というのがそれに該当いたします。
 真壁町祇園祭典の紹介

≪真壁町祇園祭典 日程≫ 例年の内容で掲載しております
7月 23日(金) 渡御 (五所駒瀧明神神社より神輿にて渡御)
24日(土) 子供山車曳き回し/夜間:若衆山車曳き回し
25日(日) 若衆曳き回し
26日(月) 還御 (五所駒瀧明神神社へ神輿にて還御)

五所駒瀧神社の例祭として約400年の歴史をもつ盛大な夏祭り。華やかに飾られた4台の山車を大勢の観客の中勢いよく引き回し、町内を練り歩きます。蔵や白壁の残る町並みの中に、昔からの祭囃子が響き渡る城下町ならではの夏祭りです。また、この祭礼の執行に当っては、城下町ならではの階梯制ともいえる身分制度が現存します。上は大老から、さらに中老・世話人・若衆に至る「身分」制度が各町にあり祭礼執行に当っての「しきたり」はきびしく、古式豊かな装束とともに、その「伝統」が受け継がれています。

真壁祇園祭典を簡単に紹介するとこのようになります。

 7月23日   〜 渡御から始まる祇園祭典 〜

真壁町の祇園祭典は左写真のの五所駒瀧神社から神輿で渡御することから始まります。(当サイト内では「駒瀧明神社」や「駒瀧神社」と書かれている場合があります)五所とついているのは五つの神様を奉っているからなのだそうです。

● 武甕槌大神   (たけみかつちのかみ)  開運 交通安全
● 大山咋神   (おおやまくひのかみ)  五穀豊穣
● 猿田彦神   (さるたひこのかみ)  方除 厄除け
● 木花開耶姫   (このはなさくやひめのかみ)  縁結び 安産
● 菅原道真公   (すがわらみちざねこう)  学業成就

 御鎮座地 茨城県真壁郡真壁町山尾芳ヶ谷499 
左の写真が安政四年に奉納された神輿です。
五所駒瀧神社にあるこの神輿によって各町を渡り歩きます。昔は牛が神輿を曳いていたのですが、現在は各町の若衆から集められた神輿係りの人たちによってひかれていきます。
神輿の台車の前方についている紅白の紐神輿係り役がひき、カブトムシの角のような物が進行方向の舵取りとなっています。
≪神輿渡御 出発の儀≫

神輿に御霊を納めたあと、神輿渡御の出発の儀が行なわれます。神官による挨拶が行なわれた後、当番町の幹事挨拶があります。「出発」の合図で独自の太鼓の音と共に神輿が町内の御仮屋に向けて出発します。
≪各町による神輿の送迎≫

神輿が各町に入る時と出る時には、各町幹部・幹事達による送迎が行なわれます。(左の写真は仲町のお迎えの時の写真です)渡御の行列の最前列の高張提灯は自町の高張が先頭となりますので、初めて渡御を見る方にもどこの町内かがわかると思います。
≪途上祭≫

渡御の進行中、決まった場所で神官によって神事が詠まれます。神輿が休憩する場所は昔は「庭」と呼ばれる場所で止まっていたそうです。現在もその名残を継承しています。神事が詠まれている間は神輿の横側に町内の幹事が付きます。左の写真がその様子です。
左の写真は各町を回り終えた神輿が安置される「御仮屋」と呼ばれる場所です。現在の真壁町中央公民館北側にある御仮屋。ここは浅野氏の御陣屋跡地に建てられています。御仮屋は時代の流れで何箇所か移り変わりましたが現在はこの場所と決まっています。
御仮屋の話を一つとってみても祭りと関わりのある話が出てきます。
(御仮屋は神武天皇遙拝殿ともいいます)
この写真が社務所と呼ばれる場所です。

社務所とは祭典中に御仮屋へ神輿が安置されている為に、当番町が神輿を警護する為の場所となっています。社務所の場所は御仮屋を正面に見て左側にあります。

 7月24日〜26日   〜 若衆山車曳き回し 〜

現在の祭りの見所となっている若衆曳き回しは7月24日(午後7時)より行なわれます。
下の写真は山車を出している四町を紹介しています。(並び順は建制順)各町によってそれぞれ個性と特徴のある山車で、引き手の若衆たちにもそれぞれ特徴があります。PM6:00より各町内とも若衆引き回しが行なわれ、その勇猛果敢な山車の曳き回しを見ることができます。真壁町の祇園祭典は関東では珍しい喧嘩祭りとして知られていますが、それは各町間で起きた揉め事は山車をぶつける事により解決していたことが由来となっています。
以前山車をぶつけ合っていた頃は怪我人は数多く、時には死人もでる位荒々しかったと言われています。現在では滅多な事では華をぶつけ合うことはなくなりましたが、やはり怪我人が出てしまうような喧嘩祭には違いありません。
木製の山車による真壁独特の山車の曳き回しは真壁町でしか見られません。生で伝わってくる迫力は文章では表現できないものがあります。必見です!(*^▽^*)

 高上町

毎年山車の飾りは大河ドラマを参考に飾っているようです。人形を使っての飾り付けがメインです。若衆は半てんを揃えて着用しています。山車の下側に電球を引き回してあるのが特徴です。華を上げると電球が目立ちます。

 仲町

毎年山車の飾りは旬な物を選んで飾られます。若衆は仲若会という団体があり、衣装を揃えていますので一目でわかると思います。山車は各町の中で最重量の為、華を切るときには地響きのような重い音が聞こえてくるのが特徴です。「まつりつくば」などにも参加。

 新宿町

飾りつけは人形を使った時代劇等をやっています。山車の車輪にグリスを塗らないので、木のこすれる独特の音が特徴。真壁の山車は昔グリスを塗る習慣はなかったので、この音が聞こえてくると祭が始まったと言われていたそうです。歴史を感じさせる音を一度聞いてみましょう。

 上宿町

毎年子供向けのものを飾りつける。山車後ろ側から見た時の電光掲示板のようなものが特徴なのでわかりやすい。各町の山車の中で最もホイールベースが短い為、独特の曳き回しを行なう。真壁町の細い路地で大阪の“だんじり祭”のような強引な方向転換行なうのは凄い。一見の価値有り。

 7月26日   〜 神輿還御で祭は終演 〜

数日に渡る祇園祭典も、御霊が五所駒瀧神社へ御帰りになられることで終演となります。この時に行なわれる山車の曳き回しは前日までの曳き回しとは少々動きが異なってきます。
御仮屋から御霊を神輿に移し、出発の合図により駒瀧神社へ戻るのですがそも戻り方は、23日に渡御の順路の逆になります。つまり最終日も各町を回り、各町での送迎を受けながら決まった場所で神事を行い帰っていきます。
このような還御の時に山車は神輿の前を塞ぎます。
これは町内の御仮屋から五所駒瀧神社へ帰ろうとする神輿を、少しでも自町に留めておきたいと想う行為の表れだそうです。ただ見ているだけではこの様な意味は判らないですし、ただ山車が暴れているようにしか見えません。しかし、ほんの少し視点を変えてみて山車の動きや、祭の全てを見つめ直してみると非常に面白い点が沢山見えてくるとおもいます。
他の土地からこられる方々だけでなく、真壁に住んでいる方々にも祭の意味や、どのような行為が行なわれているのかを知った上でもう一度自分達の住んでいる土地の祭を見ていただきたいと思います。



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